W-FST共催 第10回蛍光X線分析の実際-機能性材料、地球環境試料、食品、文化財の簡易迅速分析法-を開催しました


2018年11月13日

主催 日本分析化学会X線分析研究懇談会

共催 東京理科大学総合研究院WFST研究センター

協賛 日本化学会、日本分析化学会、電気化学会、応用物理学会、日本結晶学会、日本セラミックス協会、環境科学会、日本薬学会、日本物理学会、日本金属学会、鉄鋼協会、軽金属学会、化学工学会、高分子学会、日本結晶成長学会、日本鉱物科学会、日本材料学会、日本表面科学会、日本分析機器工業会、日本放射光学会、粉体工学会、日本顕微鏡学会、粉体粉末冶金協会、セメント協会、触媒学会、日本原子力学会(申請中も含む)

本講習会の特徴 

1.蛍光X線分析におけるブラックボックスの徹底理解をめざします。

2.講師は各装置メーカーの方が多く、実践的なノウハウが学べます。テキストは新版の「蛍光X線分析の実際」を使います。本格的な教科書ですので講義で習得したことの復習が容易でハンドブックとしても活用できます。

3.蛍光X線分析の全くの初心者の方からワンランクアップをめざしたいユーザーまでを対象としています。

4.各社の卓上型蛍光X線分析装置が勢揃いし、実際の分析の様子を見ることができ、詳しい説明も聞けるので、これから装置の購入を考えている方にも絶好の機会となります。ハンドヘルド蛍光X線分析計の実習もあります。

5.蛍光X線分析の装置、試料、アプリケーションなどに関して、日頃疑問に思っている様々なご質問に各メーカーの方が実際の装置を前に丁寧にお答えします。

6.食品のカドミウム, ヒ素の分析、レアメタル・貴金属の回収、ハロゲン、WEEE/RoHS/ELV関連物質の迅速非破壊分析法として脚光をあびている蛍光X線分析法を理解することができます。また、土砂類中の全ヒ素と全鉛の定量法として、EDXによる蛍光X線分析がJIS K 0470として制定されており、本講習会でその分析技術が学べます。

7.SEMやTEMに付属しているEDS分析装置を微小部元素分析装置として活用するコツが学べます。

8.デモ見学および実習により講義で学んだことをさらに確実な知識として身につけることができます。

実習1では、蛍光X線分析の定量法として広く利用されているFP (ファンダメンタルパラメーター) 法の
徹底理解をめざします。
実習2では、各社の誇る特徴的な装置を使った様々な試料の蛍光X線分析法を実習します。

9.受講生の皆様にできるだけ蛍光X線分析の具体的な応用例や最先端を知っていただくため、応用事例やトピックスを紹介するポスターを「ポスター講義」として期間中掲示予定で、コアタイムでは質問もお受けします。

【プログラム】

◆7/3(火)講義1日目

9時開場

  1. 蛍光X線分析入門東理大 中井泉9:30-10:30
    これだけは知っておきたい蛍光X線分析の基礎の基礎
  2. 蛍光X線分析装置リガク 本間寿10:40-12:00
    測定技術のワンランクアップのためのブラックボックスの理解をめざそう

昼休み

  1. よりよいスペクトルの測り方、読み方スペクトリス  山路功13:00-13:40
    最適な測定条件の選択方法と定性分析の手順を理解しよう
  2. 定量分析島津 西埜誠13:45-15:25
    定量の原理と注意事項、特にFP法の本質を理解しよう
  3. 検量線法による定量の応用事例アワーズテック 永井宏樹15:35-16:05
    土壌、コンクリート塩害分析
  4. 蛍光X線スペクトルの読み方について京大 河合潤16:10-17:00
    X線スペクトル強度比の測定法(EDX, WDX)による違い、2θ軸をエネルギー軸へ
    変換した際の注意点、Lエル線などの説明

《特別企画》

◆ ポスターによる蛍光X線分析のトピックス・応用事例の紹介(終日掲示)
コアタイム 12:40-13:00  17:15-17:50

◆ 各社の分析装置の自由見学会(講師は随時質問を受け付けます)                            17:15-18:00


◆7/4(水)講義2日目

  1. 試料調製法リガク 本間寿9:00-10:00
    良いデータを得るための試料調製法のコツを知ろう
  2. X線分析顕微鏡 堀場 駒谷慎太郎 10:10-10:50
    X線をどうやって集光するか、どのような試料の何がわかるのか
  3. SEM-EDS分析 日本電子 高橋秀之 10:50-11:40
    SEM-EDSはXRFとどう違い、どこまで分析できるか
  4. 全反射蛍光X線分析大阪市大 辻幸一11:50-12:30
    蛍光X線による超微量分析法の原理と応用

昼休み(各社装置の見学自由)

  1. 膜厚の測定日立ハイテクサイエンス 泉山優樹13:30-14:10
    めっきなどの薄膜の厚みをどのように測定するか
  2. 標準物質麻布大 中野和彦14:10-14:40
    標準物質の種類や検索方法、蛍光X線分析における標準物質の適切な使用方法について
  3. ハンドヘルド蛍光X線分析計リガク 齋藤 庸一朗14:50-15:30
    産業、環境および文化財分野における有効活用
  4. 卓上型WDX分析装置による極微量元素分析 リガク 川久航介                    15:30-15:55
    液体法によるP・S・Clの定量分析(LLD 0.1ppm)
  5. 蛍光X線による食品のスクリーニング分析日立ハイテクサイエンス 深井隆行  15:55-16:20

コメなど食品に含まれる有害元素およびミネラルの簡易迅速分析

  1. 実際の装置を使った蛍光X線分析のデモ2コースの見学16:30-17:20
    各コース 20分× 2

《特別企画》

◆ ポスターによる蛍光X線分析のトピックス・応用事例の紹介(終日掲示)
コアタイム 13:00-13:30  17:30-18:30

◆各社の分析装置の自由見学会(講師は随時質問を受け付けます)    17:30-18:30

7/5(木)卓上型ED/WD-XRF装置による実習

申込みにあたっては、各実習コースを担当するメーカーを必ず第4希望まで選択ください。

◇実習1 ファンダメンタルパラメーター(FP)法を理解する

i) 講義                                                             島津 西埜                                         9:00-10:30

FP法の基本原理による実試料の定量分析例を用いて、FP法を使いこなすノウハウを説明する。
また、分析装置に搭載されているFP定量システムの理解を深める。
(参加者は対数の計算できる電卓をご持参ください)

ii) 実習1 8グループ程度に分かれて各メーカーの装置で実習を行う                          10:40-13:00

様々な形態の実試料を分析し、FP法による定量分析のテクニックを習得する。
また、実際の分析装置に搭載されているFP定量システムを理解する。

[EDX分析]        a. メーカー任意 b. SMD c. JEOL d. PAN e. HHS f. HOR g. BUR

[WDX分析]       h. RGK

実習2 応用実習                                                                                                          14:00-17:00

以下のi~ⅶの7種類のコースから、メーカーも考慮して1つを選択。各コースの最大定員は8名程度。

i) EDX分析
a.
メーカー任意 b. SMD c. JEOL d. PAN e. HHS  各1コース

ii) WDX分析
f. RGK
  2コース予定

実際のWDX(波長分散)型装置を使って蛍光X線分析の基本を学びます。応用として機能性材料、プラスチック、環境試料などを迅速簡便に分析する方法、そのノウハウなど、色々な試料を用いて実習します。

iii) X線分析顕微鏡
g. HOR
  1コース

10 mmの分解能を持つX線分析顕微鏡を使って、電子部品や生物など様々な試料の元素分布の観察方法を実習します。微小部における異物分析(同定・FP定量)もあわせて行います。

iv) 薄膜分析
h. HHS
 1コース

nmからmmオーダーの合金・多層薄膜の膜厚・組成の同時測定を、マイクロビーム蛍光X線分析装置を用いて実習します。薄膜FP法や薄膜標準物質についても学びます。

v) ハンドヘルド蛍光X線分析計3社の中から途中で交代して2社で実習予定第一希望のみ選択
i. HOR
 j. BUR k. RGK  各1コース

     環境・リサイクル・文化財分野におけるその場分析

vi) 全反射蛍光X線分析
l. OURS
  1コースポータブル全反射装置を使用

超微量分析用試料調製法のノウハウ(器具、水、試薬、塵よけの簡単な工夫、洗浄法、試料乾燥法など)、内標準によるppb濃度の定量分析、土壌浸出液および毛髪の元素分析

vii) m-XRF分析
m. BUR
  1コース

高速マッピング・異物分析・めっき薄膜分析など

 

《ポスター講義》

1)共焦点型微小部蛍光X線分析法による深さ元素イメージング    阪市大院工 辻幸一

2)モノクロメータを用いた蛍光X線分析装置による軽元素分析アワーズテック 永井宏樹

3)ポータブル全反射蛍光X線分析装置による微量元素分析  アワーズテック 永井宏樹

4)X線分析技術を用いたリチウムイオン二次電池部材中の金属異物評価  日立ハイテクサイエンス 泉山優樹

5)エネルギー分散形蛍光X線分析による水砕スラグの迅速分析 日立ハイテクサイエンス 深井隆行